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考えよう
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第2回: 「自分」を発信することから、何かが動き出す。はじまっていく。 友だちからメールの返事がこないとムカツク。こっちも眠いのに夜中に返事打ってるんだ。返事しないとシカトされるし。…ケータイのアドレス帳は容量いっぱい、友だちの連絡先が入ってる。顔を覚えていないコもいるけど、たくさん入ってると安心する。…安心は不安の裏返し。たえずメールを交換していても、知り合いがたくさんいても、ほんとの友だちっているのかな、だれかと本当につながっているのかな。そんな不安を感じたくなくて、またメールを打つ。わかり合える友だちがほしい… でも仕方ない。人間はもともとひとりぼっちの生き物だから、孤独は当然。淋しさや不安は、いくら知り合いがふえても、おしゃべりやメールをしても、まぎらすことはできても消えることはない。淋しくて不安な私がいる、そんなひとりぼっちの「私」をまず認めてあげよう。孤独は恥ずかしいことじゃない。みんな孤独なのだから。次のステップは、恥をかいたり傷ついたりするのをおそれないこと。こんなことしたら笑われる、こんなこと言ったら嫌われる・・・そういう気持ちを乗り越えるのは大変なことだけど、他人の価値観に合わせようとして自分をおさえているだけじゃ、結局気持ちは満たされない。嫌われたら、シカトされたらどうしよう、と不安になる自分がのこるだけ。ゆっくり、少しずつでいいから、自分の考えていることを表現したり、やりたいと思っていることをやってみよう。思いがけず、「わかる、わかる、同じようなこと、考えていたんだ」と言ってくれる人が出てくるかもしれない。こうやって「自分」を発信することから、何かが動き出す。はじまっていく。ひとりの自分を認めることから、他人とのつながりも生まれていく。 「ひとりからはじまる」カワサキ・ティーンズ・プロジェクトも、本当のコミュニケーションを目指すものかもしれない。写真や音楽で、すなおに自分を表現してください。うまい、へたは関係ない。あなたが踏み出す一歩は、新しい世界への一歩だと思う。 でも勇気が出ない人は、世界の街角で、体をはってアートをしてきた折元立身さんのお話しを聞いてみませんか。折元さんは、「コミュニケーション」をテーマにパフォーマンスをしている人です。何をしているかというと、顔にパンをくくりつけて街中を歩く「パン人間」になってまわりの人の反応をみたり、自分のお母さんの首に古いタイヤをかけて写真をとったりしています。何それ?って思うよね。パン人間を見てびっくりしたり、怒ったり、喜んだり、反応はいろいろですが、全部が見知らぬ人ととのコミュニケーションなのだそうです。そしてお母さんを巻き込んだパフォーマンスは、お母さんとのコミュニケーション。なんだかよくわからない人も、折元さんの話はぜったい聞いてソンはありません。パワフルだけどやさしい、豪快そうだけど繊細、川崎が生んだ国際的アーティスト、折元さんとコミュニケーションしに来てください。(詳しくは7月13日のイベントのお知らせを見てください(すみません。これは2003年のイベントです)。 学芸員 中山久美子
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